薄毛治療・円形脱毛・AGA・発毛等用語集「ま行」

ミノキシジル(みのきしじる)

AGA治療薬の第一治療薬として有名なのが、プロペシアですが、
プロペシアだけで効果が見られない場合や、もっと効果を得たい場合に併用されるのが、
ミノキシジルです。
ミノキシジルというのは、元々、高血圧の治療薬として実際に医療現場で使用されており、
ミノキシジルを服用することにより、血管を拡張させ、血液の流れをよくし、
血圧を下げるという効果があります。
しかしミノキシジルを服用している患者の中に、発毛したという副作用が多くみられたため、
AGA治療薬として研究されるようになりました。
その結果、日本の厚生労働省にあたるアメリカのFDAが、ミノキシジルをAGA治療薬として認可し、
1960年代にアップジョン社(現在のファイザー)が、ロゲインを販売し始めました。
日本では、大正製薬が1999年にミノキシジルが1%含まれた「リアップ」を販売し始めました。
アメリカでは1960年代にすでに販売されていましたから、日本では認可がものすごく遅れたのです。
遅れたのには理由があり、通常、医薬品というのは、病院で医師が処方する医療用医薬品として
認可を受けてから、一般の薬局で販売される一般医薬品として認可を受けるのがセオリーなのですが、
大正製薬は、医療用医薬品ではなく、いきなり一般医薬品として申請していたので、
ものすごく認可が遅れたのです。
日本はアメリカより40年ほどミノキシジル系治療薬の販売が遅れました。
ミノキシジルは高濃度であるほど発毛効果が高いことがわかっています。
メラニン(めらにん)
紫外線から皮膚を守る働きのある色素細胞。メラニンを作りだす細胞をメラニン再生細胞という。
毛皮質はメラニンを多量に含むタンパク質で構成されており、日本人の髪色が黒いのは、
このメラニン色素が関係している。

毛幹(もうかん)

頭皮から外に出ている部分、いわゆる頭髪を指します。頭皮の中に埋まっている部分が毛根です。
毛根の中にある毛乳頭が、発毛の為に毛細血管から栄養を取り込み、毛母細胞が細胞分裂して髪となり成長しています。
毛幹である頭髪は再生能力はなく、1度ダメージを受けると元には戻りません。
もし傷んだ場合は、トリートメントなどでしっかりケアして、ダメージを進行させないようにすることが大切です。
健やかな髪の為には、髪を傷めないようにケアすることが一番。髪のオシャレに欠かせないカラーリングや白髪染めなどは
髪を傷める原因になります。特に悪いのは、髪の色素を抜いてしまうブリーチです。
最悪の場合はキューティクルが溶けてしまい、どんなにケアしても元には戻りません。
カラーリングを行う場合、髪に優しい染髪として話題のヘナを試すなど、髪と頭皮のコンディションを美容師と
相談して行いましょう。また、1年を通して髪と頭皮にダメージを与えるのが紫外線です。
美しい髪の為にも、薄毛や脱毛等で頭皮がむき出しになっている部分や髪の分け目には日焼け止めを使い、
帽子を被る等して、髪や頭皮を労わりましょう。

毛球(もうきゅう)

頭皮の中にある毛根の先端で、髪の根っこの部分を言います。毛球は、いわば髪の製造現場です。
毛球の回りには毛細血管がひしめき、毛球を取り囲んでいます。毛球の中の毛乳頭は、
毛細血管から髪の栄養分を吸収し、発毛の指令を毛母細胞へ出します。
その後、毛母細胞は細胞分裂を繰り返しながら髪は作られていきます。
長い髪も、産毛も、髪の栄養は、毛球を通して髪へと運ばれています。
毛乳頭の栄養状態が良く、毛球が毛乳頭をしっかりと包んでいると、健康な髪が育ち、
育毛や発毛にも良い結果につながります。毛球が健康な状態かどうかを確かめるには、
抜けた髪の先端部分・根元をチェックします。健康でヘアサイクルも正常な場合は、
髪の根元がふっくらと丸くなっています。根元が細くなっている、パサついている、
抜け毛全体が細く貧弱になっているようであれば、男性型脱毛症・AGAや円形脱毛症の可能性があります。
育毛や発毛の為には、髪の毛のケアはもちろん、毛球の中にある毛乳頭や毛母細胞を活性化したり、
毛乳頭を取り囲んでいる毛細血管の血行を良くする為に頭皮マッサージなどを積極的に行ったりして、
頭皮の血行を促進することが大切です。

毛根(もうこん)

地肌の内部にある、頭髪の元となる組織全体の事。頭皮に近い部分には皮脂分泌を行う皮脂腺があり、
根元部分には髪を作り出す毛球がある。

毛表皮(もうひょうひ)

3層構造になっている毛髪の最も外側の層。「キューティクル」とも呼ばれる。
髪の表面を魚の鱗のように固く透明な細胞が重なり合っている。鱗状になっていることで、
汚れがつきにくく髪の毛の内側から栄養素が逃げにくい仕組みになっている。

毛周期(もうしゅうき)

髪の毛が成長し抜け落ちるまでの周期の事。「ヘアサイクル」とも呼ばれる。細胞分裂が活発に起こり、
新しい髪の毛が太く複数伸びる「成長期」、細胞の活動が弱く成長が止まる「退行期」、
髪の毛が抜けて新しい毛を作る準備をする「休止期」の、この3つのサイクルを繰り返す。

毛母細胞(もうぼさいぼう)

毛乳頭の周りを覆っている、頭髪を直接的に作る器官。
髪の毛の色に影響を与えるメラニンもこの毛母細胞によって作られています。

毛乳頭(もうにゅうとう)

毛球の先が内側にへこんだ部分にある組織の事。毛細血管から運ばれてくる栄養や酸素を取り入れ、
周辺組織の毛母細胞に受け渡したり、コントロールする。

薄毛治療・円形脱毛・AGA・発毛等用語集「や行」

葉酸(ようさん)

脳の栄養とも言われ、脳や脊髄の先天異常を予防する為、妊娠可能年齢の女性に特に必要と言われている成分。
単独での摂取より、ビタミンB12、ビオチン、パントテン酸等と一緒に摂取する方が効果的とされている。

薄毛治療・円形脱毛・AGA・発毛等用語集「ら行」

老人性脱毛症(ろうじんせいだつもうしょう)

老化によって細胞の活動が低下し起こる脱毛症。頭皮が乾燥し、皮膚から血管が透けて見えるという特徴がある。
高齢による老化現象で自然な現象だが日々の生活習慣やヘアケアに気をつけることで、健康な髪を保つことが可能となる。

薄毛治療・円形脱毛・AGA・発毛等用語集「わ行」

若ハゲ(わかはげ)

若ハゲとは、一般的に若い年齢(10~30歳くらい)の頃から薄毛や抜け毛が多い症状の人のことを言い、
専門的な用語では若年性脱毛症と言います。
若ハゲは早い人では10代後半から進行し、額の生え際から前頂部にかけての髪が薄くなってきたり、
前頭部が後退していくのが特徴で、近年では生活環境の変化などにより、若ハゲで悩む人も増えてきていると言われています。
なお、若ハゲは、男性ホルモンのバランスや遺伝的な要因もあるので、
髪専門の医療機関で検査・診察及び適切なアドバイスを受けることが、改善の早道だと言われています。

AGA

髪の毛が細くなり、抜け毛が増えて前頭部の生え際が後退したり、頭頂部などが薄くなる脱毛症のこと。
「男性型脱毛症」とも呼ばれる。何らかの原因で男性ホルモンが毛母細胞の活動を妨げ、
タンパク質の合成を阻害することで脱毛を起こすという説と、遺伝によるという説がある。
思春期後~30代までを「若年性脱毛症」、40~50代までを「壮年期脱毛症」として区別することもある。